九州をうろうろする(その1)
暦どおり寒い日が続きますが、皆さんお元気でしょうか?
しばらくブログをサボっていましたが、また書きたくなりました。
本当に気まぐれなので、すみません。
さて、1月の後半の週末に、僕は再び旅に出た。
今度は九州方面へ。
九州は、福岡と小倉くらいしか行ったことがない。
乗車賃が1割引になる往復割引を使った旅だ。
切符は天王寺(大阪市)から熊本まで買ったが、一応の目的地は、それより少し手前の熊本県長洲町。
在来線に乗り、車窓を流れていく瀬戸内海の景色を眺めたりしながら、2日間かけてたどり着いた。
この町にある四王子神社で行われる「的ばかい」という祭りに参加する。
この祭りは、災いを取り除くために行われる「破魔弓神事」で使われた藁で編んだ「的」を、氏子達が奪い合ったことに由来するという。
締め込み姿の男たちが、藁の的を奪い合い、藁を引きちぎる。
この藁は縁起もので、家に持ち帰ると福をもたらすという。
850年以上続いているというから、由緒正しいね。
昼前に神社を訪れた後、歩いてすぐのところにある集合場所の長洲町町民研修センターに行く。
裸祭りには何度か参加したことがあるものの、この祭りは初参加なので緊張していたが、地元の人たちはとても温かく迎えてくれた。
もともとこの祭りは、地元の人たちだけで行っていたが、若者の人口の減少により、地元民だけでは存続が難しくなったので、今では外部の人の参加も歓迎しているのだという。
今年は、全部で120名ほどの人が参加したらしい。
海苔巻きとオードブルの盛り合わせ等をご馳走になり、お酒も何杯もいただいた後、締め込みを締めてもらい、みんなで神社へと向かう。
仲良くなった地元の人に、僕の勇姿も写真に撮ってもらったが、それは恥ずかしいのでアップしません。あしからず。
四王子神社の境内で、藁の的の奪い合いが始まり、的を中心とした男たちの渦が、ゆっくりと進んでいく。
冷たい水が何度も浴びせられる。
日本酒を何杯も飲み、かなり出来上がった状態で、藁の的を奪い合い、押し合いへし合いしながら、「まーと、まーと、まーと」と言う掛け声をかけていると、意識がだんだんトランス状態に入っていく。
いつもより思考が少なくなり、アタマの活動が穏やかになる。
すると、僕がいつも行っている、様々な価値判断や意味付けや、慮りを超えて、世界はただ在るのだということ、僕はただここにいるのだということ、そして、それがとてつもなく素晴らしいことだということが、はっきり分かる。
この感覚は、しばらくの間続いた。
裸の男たちの渦は、やがて四王子神社の境内を出て、ゆっくりと進んでいき、遂に有明海にたどり着くと、万歳三唱をして祭りは終わる。
そして海のほとりの風呂屋に無料で入浴させてもらった後、その2階で直会(なおらい=祭りの後の宴会)となる。
昼よりさらに豪華な寿司や料理がふるまわれ、ビールもいっぱい飲ませてもらった。
もう至れり尽くせりだね。
ありがとうございます😊
夕暮れどきの有明海は、美しかった。
別れ際に地元の人たちが、「来年もぜひ来てくださいね」と言ってくれた。
来年も参加できればいいな。
この後、僕は再び列車に乗り、熊本へと向かった。
一泊2500円はありがたい。
長くなったので、この続きはまた近いうちに。
あなたが
いつもあなたらしく
幸せでありますように